当時ラジオ番組などの企画制作会社で働く彼氏と同棲していました。
お金に無頓着というか管理能力がないので私が給料を預かって生活費を管理していましたが、私にも元々借金があり、またクレジットカードを複数枚持っていたのでその返済だけでもカツカツといった生活でした。
彼氏は年上にもかかわらず私以下の給料で、そういう業界だから仕方ないのかとも思いましたが彼氏も会社に搾取されていると不満に思っていたようで、ある日「社長と話をしてくる」と言って出ていきました。私は、給与体系や給与額について社長に直談判をして待遇を交渉してくるのかと思っていました。
ところが、帰ってきたとたん「辞めてきた」。…はい?一瞬思考が停止しました。
社長と話しているうちに頭にきてその場で辞めてきてしまったのです。当然ながらその日から毎日お金に困る生活がスタートしました。私の給料だけでは絶対にムリなので平日の夜や土日にアルバイトを始めてダブルワーク生活をし、彼の尻を叩いて求職活動をさせましたが、すぐに少しの貯金すら使い果たしてしまいました。
いよいよダメだと思ったので、私が勤めている会社の社長に相談し、社員の退職金を積み立てる共済に入っているのですが、一度退職したことにして退職金をもらい、再度入らせてもらうという裏ワザでなんとか数ヶ月しのぐことができました。しかし今でもせっかくの退職金がパアになったのが残念でなりません。
会社が倒産 雇用保険もない無職 家賃も滞納からの銀行融資
家業と並行して外で働いていました。家業が失敗しても外の仕事があり、逆に外の仕事が失敗しても家業がある。
そういう保険をかけたスタイルで働き、年収もかなりのものだったのですが、まさか両方失敗する日がやってくるとは思いもしませんでした。
世界的金融危機、リーマンショックが起こる迄は…。
リーマンショックの影響で会社が倒産。
「家業があるから別にいいや!」
などと思っていたのですが、その考えは甘く、家業の取引先から入ってくる仕事が徐々に少なくなる。
少なくなるだけならまだ良い方で、取引先が倒産。
そうこうしている内に月の収入が気付けばゼロ!?
収入は無いけど月々の支払いでお金は出て行き、貯金に手を出さねばならなくなる。
で、貯金が無くなる前に仕事に就かねばとハローワークに職探しに行くも、仕事が無い。
そりゃそうですよね。
あるわけないですよね。
自分の職探しの切っ掛けが倒産なんですから、って、気付けば雇用保険の受給期間も終了。
で、結果、ローンが返せない、家賃が払えないといった事態に。
いや、それどころか、このままだと履歴書さえ買えなくなるかもしれない。
無職どころか浮浪者になってしまう…。
そんな恐怖にかられながら、これを一つ一つ解決するべく、まずは、家業を見直すことから始め、まずは、経営再建計画を作りました。
これを持って何度も銀行の融資課へ行き、携わっていた企業の商品のブランド名がビッグネームだったことと、かろうじて家業の方は収入があったことから、何とか融資決定。
次にローンの見直し。
これは、ローン会社に返済計画書を作って掛け合い、ローンの組み直しという形で折り合いがつきました。
最後に家賃。
大家さんのところへ何度も出向き、滞納分を月々の家賃に上乗せして、年かけて滞納分を返済。
返済後には賃料を下げてもらうという嬉しいおまけ付きでした。
あれから5年ほど経ち、徐々に家業の方が回復し、少しずつ元の生活に戻ってきています。